常陸の国から療育日記

アクセスカウンタ

zoom RSS 心(ホンネ)の代弁・・・母よ嘆くなかれ〜パール・バック著

<<   作成日時 : 2014/08/16 22:04   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

偶然にして知った本。
パールバック「母よ嘆くなかれ」伊藤隆二訳 法政大学出版局
画像

http://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-68220-9.html
1日で一気に読んでしまいました。この本ほど我が身に降りかかった災難(子が障害児であること)を代弁してくれた本は今まで無かったくらい、感動しました。

「The child who never grew」が原文タイトルです。
決して成長しない子供(Theがあるので特定の子を指しています)、永遠の子供、が正確な訳なのでしょうけど、見事な意訳のタイトル、読み進めると納得できます。

検索するとあらすじは紹介されています。本は3セクションに分かれていますが小タイトルは無いです。

1セクションはパールバック女史のお子様がどうしても回復できない知的障害を宣言されるまでの戦いです。
子を思う親はおそらく誰もが”子を治してくれる指導者(医者や療法士)”の存在を信じて各地を彷徨います。女史はドイツ系の医師より以下のことを宣言されます。
(引用)奥さん、このお嬢さんは決して治りません。空頼みはおやめになることです。あなたが望みを捨て真実を受け入れるのが最善なのです。でなければ、あなたは生命をすりへらし、家族のお金を使いはたしてしまうでしょう。お嬢さんは決してよくならないのです(途中略)この子供さんはあなたの全生涯を通し、あなたの重荷になるはずです。その負担に耐える準備をなさってください。(途中略)お嬢さんが幸福にくらせるとことろを探してください。そしてそこにおこさんを託して、あなたはあなたの生活をなさってください。わたしはあなたのために本当のことを申し上げているのです。(引用終わり)
真実を言うのは酷でありつつも本当の親切なのかな、と未だに悩みます。

2セクションはそのような子供をもつことで耐えないといけないこと。
1つ目は子が一生幸せに過ごせるため・・将来の問題です。
もう一つは・・・自分自身のみじめな生活(経済的ではないです)をどうしたらうよいかということです。
(引用)「人生のすべての明るさも親としての誇りも消え去ってしまうのです」「毎日広がる絶望感、ただ肉体としてしか成長しかしない身体の世話をする、生き生きした表情で反応することのない目を見つめる(中略)・・将来に望みのない義務をいつまでも果たしていかなければならない、という気持ちは絶望をさらに深いところへ押し込んでいくものです」(引用終わり)
少しでも成長を感じることができる幸せも皆無ではないにしても、これらの言葉は真に実感しています。何かが辛く、そしてなにも悪い人はいない分、怒りの矛先を何にも向けることも出来ず、未だに受容しきれていない自分を改めて感じました。

3セクションは施設探しのことや人の尊厳、魂の成長の権利について
知能がすべてではないことをお嬢さんから学んだこと、そして障害児を人として扱ってくれるところ(園=施設)でのこどもさんたちの生き生きした様子を紹介されています。
何10年も前のことですが、血の通った施設の支援員さんもいらっしたのだな、と感じました。

知的障害の子から得たものはとても大きいとは認めつつも、もしチャンスがあったら子供の普通の成長を選ぶという本音の記述に私の気持ちも全くおなじと感じました。

#あとがきで知ったのですが女史のお子様はフェニルケトン尿症だったようです。現在では1カ月スクリーニングで判別されるようになっています(フェニルアラニン除去食を続けると障害は発症しないと記憶しています)。自閉症ではないです。

不幸の質、人の尊厳、幸せは何か、何度も読み返したい本です。
お盆の時期にこの本にめぐり合えたのは幸せ。仏壇参りのご褒美かも知れないと思っています。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
心(ホンネ)の代弁・・・母よ嘆くなかれ〜パール・バック著 常陸の国から療育日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる